前回のDELL Venue 8 Proに引き続き、初期に発売した8インチWindowsタブレットの問題解決をしていきます。今回はペンが使用不可能になる問題を抱えているASUS VivoTab Note 8です。

★ASUS VivoTab Note 8の場合
暫く使っているとペンが使えなくなるという酷い症状が出ます。ペンが売りの機種でペンが使えなくなるのは致命的です。ちなみにペンが使えなくなるとデバイスマネージャーに「エラーコード10」と表示されるので『エラーコード10問題』と呼ばれています。

ASUSのサポート曰く、BIOSアップデートしたり、ドライバを再インストールすれば治るとのことですが、ハッキリ言って無駄です。筆者は治らなかったので修理に出したのですが、一時的に治ったものの暫くしてまたペンが使えなくなりました。
実は原因はハードウェアです。基盤とタッチパネルを接続するフレキシブルケーブルに問題があります。というわけで問題解決は『ケーブル交換』になります。

ケーブル交換のためには分解をしなくてはなりませんが、一度でも開けてしまうとメーカーの修理を受けられなくなりますので自己責任です。
ケーブルは千石電子で売っている『8ピン 0.5mmピッチ』のものを使います。長さが短ければ短いほどいいですが一番短いものは100mmしかありません。

まずは本体を分解します。
MicroSD部分にマイナスドライバーを突っ込み徐々に力をかければフタを開けられます。

フレキシブルケーブルは2か所ありますが、問題のペンは左側のです。

見ればわかりますがZ型に折られています。どう考えてもこれでは断線してしまいます。設計ミスとしかいいようがありません。

このケーブルを外して新しいケーブルに交換します。100mmだと少々長いのですが、隙間に軽く折りたたんでください。元のケーブルのように断線するような折り方はしないでください。

後は元に戻して起動すればペンが復活しているはずです。少々難易度は高いですが、修理に出しても治らないこともあるのでやってみる価値はあります。
ちなみにまれにタッチが使えなくなるという症状もあるようですが、その場合は基盤の右側のフレキシブルケーブルの交換で治ると思います。

次回はLenovo Miix 2 8の問題を解決します。

写真・文:pusai