9 12月
東京ってぇ街は運河が張り巡らされていて、釣り好きにゃぁタマらぬポイント満載エリアなんですが、ふだんはルアーを放り込む先の運河をお船でクルーズできるってぇ話なのでちょいと首突っ込んで参りました。
しかも江東区在住者にはおなじみの運河、小名木川の『扇橋閘門』を通過できるって聞いたら、乗船せぬわけにも行きませぬ。
参加したのは株式会社ジールが主催する「東京の運河めぐり探険クルーズ」という乗り合いプラン。
コースはざっとこんな感じ。
東京・日本橋の船着場から乗船し、首都高を傘にした日本橋川を下りつつ兜町の建造物をふだん見慣れぬ角度から見物。茅場町の霊岸橋から見える日本橋水門をくぐって亀島川に入り、しばし中央区を貫いたら、おなじみ隅田川に出るので、こんどは東京スカイツリーを正面に据えつつ北上遊覧でございます。快晴なら、隅田川の名橋・清洲橋と東京スカイツリーのシンメトリックなパノラマを目撃できてすこぶる愉快だったり(冒頭の写真)。んで、その途上、小名木川へと転舵するのでございます。
今回はこの小名木川に設置されている『扇橋閘門』をくぐるのが目的。閘門(こうもん)てぇのは船舶が水位の異なる水路を往き来するための水位調整施設で、世界的にはパナマ運河のガトゥン閘門が有名です。扇橋閘門はそのミニ版ですね。
江東区の東側ってぇのはめっちゃ海抜ゼロメートル地帯なんで、水の氾濫を防ぐためにも運河の水位を途中から下げていて、その下がるポイントに閘門を設置していると。通過するお船は閘室と呼ばれる水位調整エリアに進入し、西から来たなら水位を下げて、東から来たなら水位を上げて、その先の航行をお助けしています(通行料は無料みたい)。ふだん生活していると外から眺めるだけで、稼働しているシーンもろくに見たことのない施設だったんですけど、あー、くぐれんのかぁ、そうかぁ。
というわけであとは写真で。
隅田川から小名木川に侵入。荒川にぶつかるまでま〜っすぐ。途中、横十間川が垂直にぶつかってくる。護岸ではハゼ釣りを楽しむ爺さんとかおっさんとか親子とか。
あ、そうそう。小名木川に入ると芭蕉記念館分館の松尾芭蕉像が視認できますけど、これ、時間帯で向きが変わるんだとか。知らなかったぜまじで。
しばらく進むと扇橋閘門(下図参照)。通過できるときは「開放中」の表示が。
前扉が開いていて、後扉が閉じているのが覗けます。
前扉をくぐっていきます。ずんずん。
そういえば、週刊文春ではまだ「ホリイのずんずん調査」は続いてるのでしょうか。
私、気になります!
船舶が前後の門扉に挟まれた閘室というエリアに進むと、前扉が閉まって、係員のアナウンスで排水スタート。
あっちゅー間に水位が下がり、当初目線の高さにあった左右の壁が頭上に。
このへんの仕組みはコチラをドーゾ。
この日は4、5分で水位が2メートルほど下がって水位調整完了。
重厚な後扉がいい感じに開いていきます。
扉の向こうに、水位が低くなった運河の姿が。ちなみにそれまで閉じていた門扉からシャワーのように水が滴ってくるんで傘を差して通過します。なぜかすごく濡れましたが。
いや〜巨大なからくりってテンション上がってイイモンですね。とくに、ゴォンゴォンって響く感じのやつ。
行ってみたい方はコチラ、ドーゾ。(撮影するなら先頭に座りたいところ)
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ぐるっと回って再び日本橋に。このあたりは見上げれば首都高、ですけど、それもまた東京風情ということで。あ、そーそー、運河巡り用の船、屋根のない貧相な姿ですな〜と思ってたら理由が。都心の河川って観光向けに整備されてるわけでもないから、橋の高さと船の高さがいまひとつ折り合い悪く、とくに満潮時は橋下の通行が厳しい(たぶん満潮時は運行しない)。そんなもんだから屋根はもともとあったものの、観光用にぶった切ってしまったのだとか。ふ〜〜〜ん!
ふぅ、ゲームラボとまったく関係のないネタじゃねーの……。
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