16日発売のゲームラボの校了日は、だいたい毎月8日くらいです。

となると校了後2週間くらいはのんびり気味、25日くらいからちょっとエンジンかけはじめ、 月末に向かうにつれ徐々に忙しくなり、月があけると目の回るような……ってのが 毎月繰り返されるサイクルになります。

僕は三才ブックスの中でも、ただでさえ“会社に住んでる率”が高いのですが ゲームラボ以外にも編集者として「するべき本作り」「したい本作り」があったりすると いっそう会社での滞在時間が長くなることに……。

会社での勤務で9時5時といえば、一般には午前9時から午後5時までのことですが 僕の場合、午前9時から翌日の午前5時までだったりすることも。 こうなってくると短い時間でいかに休息を取るかが重要になってきます。

第1回でも書きましたが、僕が三才ブックスに入社してゲームラボ編集部勤務になったのは2007年9月です。 前述のとおり月があけると激務モードなので、僕の初出社日には先輩編集部員が自分の机で爆睡中でした。 それまで会社に泊まったことなどなかったので 「これはエライところに就職してしまった……」などと初日からカルチャーショックを受けることに。

その後、しばらくして僕も初の会社宿泊をすることになり、 一応用意していた寝袋を床に直接しいて潜り込んで寝ようとしたのですが 床がかたくて背中が痛くて全然寝付けませんでした。 「こんなところでやっていけるかな……」と考えこまされたことを覚えています。

でも人間の対応力というのは大したもので すぐに寝袋でも問題なく眠れるようになりました。

ただ、そうはいっても決して寝心地がいいとは言えません。 三才ブックスに泊まり込むとき、もっとも快適に睡眠が取れるのが 社長室の応接ソファをくっつけて作る即席ベッドです。 下手なベッドよりふかふかで、自宅よりも安眠できるくらい。

ただ、ひとりで泊まり込んでいるときは、仕事にキリがついたら 即席ベッドを作って寝ればいいのですが ほかにも会社に泊まっている人がいることも当然あります。 その人に先を越され、床寝袋になったときはかなりショックです。

こんなことを書くと「単なるブラック企業じゃねえか」などと思われそうですし 実際、普通の感覚からするとそうなのかもしれませんが それでも本作りはとても楽しいです。 「なんでこんなしんどい仕事をしなきゃならないんだろう」と自問することも少なくありませんが この職業以外、今のところ考えられません。 編集者になって本作りに携われて、僕はラッキーだなと思っています。

そんなこんなの過酷さと幸せ感とともに、 今月はゲームラボ以外に1冊ムック本を作りました。 『とび森』マイデザインを大量に収録した「らくらくデザインBOOK」です。 2月号から掲載しているゲームラボ謹製のオリジナルマイデザインに 大量の新作を追加して合計134種類の衣装を載せています! フルカラーでありながら、500円とお買い得価格でのご提供なので 手にとっていただけると嬉しいです。

発売日は4月30日です。ゲームラボ本誌とともによろしくお願いいたします。