アーケード版『ゼビウス』が発表されたのは、1983年初頭。つまりファミコンと同い年で、今年で30周年なのです(一部移植版などではタイトル画面に「1982」という表記が入っていますが、これは開発やロケテストが行われた年を示す模様)。

『ゼビウス』というゲームの特徴としては、さまざまなハードに移植されたことが挙げられるでしょう。

特に1984年のファミコン移植版は、多くの人が遊んだはず。しかしもちろん、移植版『ゼビウス』はファミコンだけではありません。

X-1、PC-6001、FM-7などなど、グラフィック性能などからシューティングゲームに向いているとは言い難いパソコンたちにも、プログラマの創意工夫によって、何とかぎりぎりムリヤリに移植されているのです。

コンシューマハード時代の幕開けと、8bitホビーパソコン時代の黄昏。そんな狭間で、『ゼビウス』移植祭りが行われていました。

そこで「月刊ゲームラボ」10月号では、X1やPC-6001、MSX2まで、レトロPC版『ゼビウス』を集合させ、紹介しています。

PC-6001、PC-6001mkII、X1、FM-7、MZ-2500、PC-8001mkIISR、PC-8801、PC9801、MZ-700(ユーザー投稿作品)、MSX2

(ハード性能的に移植できて当然なX68000版は、今回は省いています)。

そんな記事から、一部をご紹介。

まずは、PC-6001の『タイニーゼビウス』(1984年)。初の移植版『ゼビウス』です。アーケード版の再現には至らなかったため、ナムコ側の判断でタイトルに「タイニー」を冠することになったというのも、有名な話ですね。

そして、上位互換機種PC-6001mkII向けにアレンジされた『タイニーゼビウスmkII』(1984年)。もはや「どこがタイニー?」と感じさせるほどに、しっかり『ゼビウス』しています。

初の「タイニー」無しレトロPC版となった、X1版『ゼビウス』。見た目からして、グッと美麗。PCG(プログラマブル・キャラクタ・ジェネレータ)によるカラフルな画面を見よ!

本誌では、その他の移植版や、『アルフォス』などの“ゼビウス風”作品についても紹介しています。